塗料の構成~樹脂についての話~
塗料は「樹脂」「顔料」「溶剤」と少量の添加剤から構成されています。
樹脂には、「シェラック」や「ワックス」と呼ばれる天然由来のものも
使用されていますが、ほとんどは「合成樹脂」となっています。
少し化学的なお話にはなりますが、
多種多様な低分子の単量体(モノマー)があって、
これらを化学反応でつなぎ合わせて高分子化し、合成樹脂にします。
つなぎ合わせる操作のことを「重合」といいます。
重合させる化学反応形式の違いから、「アクリル」や「ウレタン」などの
分類ができてきます。
塗料用の樹脂は、単一種類の単量体(モノマー)だけを使って合成することはほとんどありません。
何種類もの単量体(モノマー)を組み合わせることで、
・膜の硬さや柔軟性を保つ役割
・基材への密着性を持たせる役割
・硬化性を維持する役割
・連続膜を構成する役割
・水などの透過を防止する役割
・顔料を保持させる役割
など、それぞれの用途に応じた塗料としても性質・性能を作ります。
塗料の性能は、「樹脂で決まる」といっても
決して過言ではないほど重要な構成成分です。
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2020.04.20